井上世外所持◆信楽瓢形茶入 即中斎書付 仕覆・木型・網袋添

商品説明 桃山時代の信楽瓢形茶入です。

窯中における焼き縮みや、不等質の陶胎が感じられる野趣に満ちた造形が特徴的です。その剛健な姿と鮮やかな土色に、長石が溶けた乳白斑も明媚な景色となってあらわれております。

自然の中で時を重ねたような風情ある佇まいの逸作です。

井上世外（井上馨）の蔵判が貼られていることから、井上世外の旧蔵品であることが知られます。


◆井上世外（井上馨）(1836－1915)
幕末-大正時代の武士、政治家。長門萩藩士。伊藤博文らとイギリスに渡航して攘夷から開国倒幕派に転じる。新政府の大蔵大輔となるが、実業界にうつり先収会社を設立。外務卿、第1次伊藤内閣の外相となり、不平等条約改正のため鹿鳴館を中心に欧化政策をすすめるが、失敗。のち農商務相、内相、蔵相などをへて元老。侯爵。周防出身。一時、志道聞多を名のる。号は世外。

◆即中斎
茶道表千家13世家元。京都生。表千家12世惺斎の次男。慶大文学部及び京大史学部選科卒。昭和11年兄不言斎が急逝、さらに翌年父惺斎の死去のため、同年家元を継ぐ。戦時体制下、また戦後の混乱期にも静かに古格を守り、茶の普及につとめた。昭和54年(1979)歿、77才。


・書付箱(二重箱)、薄茶地格子文仕覆、網袋、木型が付属いたします。
・高さ8ｃｍ、口径3.5ｃｍ、胴径9.5ｃｍ（最大幅。若干の誤差はご了承下さい）